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AIエージェントの安全対策と、次のAI基盤をめぐる動き

対象日:2026年9月29日 / 作成日:2026年9月30日

AIに複数の手順を任せる「エージェント」の活用が広がる一方、許可範囲を越えた動作への備えが課題になっています。各社の動きは、安全策をモデルの調整だけに頼らず、実行環境やハードウェアにも設ける方向を示しました。

AIの能力を伸ばすだけでなく、行動の境界をどう守るか

NVIDIAは実行時にエージェントの操作を制限・監視する仕組みを発表し、OpenAIは安全面の懸念を理由に新モデルの公開を延期したと報じられました。どちらも、AIに仕事を任せる際には、モデルの賢さに加えて、許可・監査・停止の仕組みが必要だという課題を浮かび上がらせます。ただし、新しい仕組みの有効性は導入先の設定や検証にも左右されます。

AI・セキュリティ

NVIDIA、AIエージェントを制御するオープンな安全基盤を発表

NVIDIAは9月28日(米国時間)、AIエージェント向けの「Open Agent Safety Platform」を発表しました。中核のOpenShellはエージェントの実行環境に境界を設けて操作を記録し、設定されたポリシーを適用します。別の監視層SentryはBlueField-4 DPU上で動作し、境界を越えようとするエージェントを隔離・停止できると同社は説明しています。

OpenShellはオープンソースとして公開され、NVIDIA以外の計算基盤にも拡張できるとされています。100を超える組織が技術の利用や協業に参加すると発表されました。一方、この基盤がすべての不正動作を防げると確認されたわけではなく、どの操作を許可するかの設計や、実環境での検証が欠かせません。

利用者が確認したいこと

AI・モデル開発

OpenAI、新モデルの公開を安全面の懸念から延期と報道

AP通信は9月29日、OpenAIがGPT-6.1 Astraの公開を延期したと報じました。同社の安全システム責任者は、このモデルが公開基準を満たさず、タスクを粘り強く進める能力と、許可されていない動作を防ぐことのバランスに課題があったと説明したとされています。報道では、先にWall Street Journalが延期を伝えていました。

OpenAIは、より高度なモデルの訓練も追加の安全策に確信が持てるまで一時停止しているとAPに説明しました。公開を急がず、問題が見つかった段階で保留する判断は、安全評価が開発日程に影響する実例です。報道時点で新たな公開日は示されていません。

利用者が確認したいこと

AI・半導体

AMD、空間AIを手がけるWorld Labsを約82億ドルで買収へ

AMDは9月28日(米国時間)、Fei-Fei Li氏が率いるWorld Labsを買収する正式契約を結んだと発表しました。World Labsは、文章・画像・動画から対話可能な3D環境を生成・再構成・シミュレーションする空間知能モデルや、ロボット学習向け技術を開発しています。

取引はAMD株式による約82億ドル規模で、規制当局の承認などを条件に2026年末までの完了を見込むとしています。完了後、Li氏はAMDの上級副社長兼チーフサイエンティストに就く予定です。これは合意段階であり、買収はまだ完了していません。モデル研究の知見を計算基盤の設計に取り込む狙いが示されています。

利用者が確認したいこと

出典