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AIの利用拡大、広告・文書処理・データ保存にも変化

対象日:2026年10月5日 / 作成日:2026年10月6日

AIの広がりは、チャット画面の機能だけでなく、サービスの収益化、職場の文書整理、AIを支える保存設備にも及んでいます。ただし、ChatGPTの新広告は米国での試験予定、複合機は日本での発売予定、HDD増産は将来の生産目標で、いずれも発表時点で利用者全員に提供済みという意味ではありません。

今日の焦点

AIが日常のサービスや企業業務に入り込む一方、その実装には広告表示の受け止め方、文書をクラウドへ送る際の運用、データセンター設備の増強といった別々の判断が伴います。発表された機能の範囲と提供時期を見て、自分の利用環境に影響があるかを確かめることが大切です。

AIサービス

ChatGPTの画像生成中に、商品広告の試験を予定

OpenAIは10月5日、ChatGPTの画像生成中に表示する新しい視覚広告形式を発表しました。広告は生成画像とは別に表示され、広告であることを明示し、同社の説明ではChatGPTの回答内容には影響しません。

開始は2026年10月後半の予定で、まず米国の一部広告主を対象に試験します。日本を含む他地域での開始時期や、対象プランなどの詳細はこの発表では示されていません。広告主向けには、計測連携の拡大や広告掲載環境を評価する取り組みも案内されましたが、ブランド適合性評価は試験・開発中です。

利用者にとっては、画像生成の画面に商品やサービスの広告が加わる可能性があります。広告表示と生成結果を見分け、購入判断では広告以外の情報も確認するとよさそうです。回答への影響がないという点はOpenAI自身の方針説明であり、広告体験を実際に評価するには今後の提供状況も見る必要があります。

利用者が確認したいこと

オフィス機器

富士フイルムの新複合機、紙文書をAIで扱いやすいデータに

富士フイルムビジネスイノベーションは、AI技術を採用した初の複合機として「Apeos C7072シリーズ」を発表しました。紙文書をスキャンし、OCRで文字認識やファイル名付与を行うほか、別途契約が必要なクラウド機能では、生成AIを活用したOCRで請求書や見積書の明細を抽出し、構造化データへ変換できます。

日本では2026年10月29日に発売予定です。発表された標準価格は税別190万1,000円から512万6,000円で、機種や構成によって異なります。クラウドへの保存機能は利用開始手続きが必要で、文書の一元管理やAI-OCRなど一部機能はオプションの別契約です。

紙の請求書や見積書を検索・共有・業務システム連携に使いやすくする狙いですが、スキャン文書をクラウドへ保存する場合は、社内の情報管理ルール、アクセス権、保存先を確認してから運用する必要があります。APIやMCPを通じたAIエージェント等との連携は、同社が今後の提供を目指す構想として説明しており、現時点の搭載済み機能とは区別されます。

利用者が確認したいこと

データ基盤

東芝、フィリピン工場でデータセンター向けHDDの生産を開始

東芝デバイス&ストレージと東芝情報機器フィリピンは、ラグナ・テクノパーク工場に増設した生産ラインでニアラインHDDの生産を始め、初出荷したと10月5日に発表しました。ニアラインHDDは、クラウドやデータセンターなどで大容量データを保存する用途の製品です。

同社は、フィリピン拠点全体で、2027年度に記憶容量ベースの年間生産能力を2025年度比で約2倍にすることを目指しています。これは会社が示した将来目標で、HDDの店頭価格や個人向け製品の供給が直ちに変わるという発表ではありません。

生成AIやクラウドの利用拡大を支えるには、計算用半導体だけでなく、学習・運用データを置く設備も必要です。今回の増産はその供給側の動きとして読めますが、発表だけから将来の価格や市場全体の供給量を断定することはできません。

利用者が確認したいこと

出典